2002/09/11 Wednesday わがままな脳
■ 澤口俊之/
わがままな脳(澤口 俊之)
思考や自我、記憶と脳の関係について書かれている。著者は、脳の研究をされており近年の知見もふまえて記述されている。本書で特徴的な事として、哲学で命題とされているような内容と脳の関係についても書かれている。学術的な内容も説明されているが、わかりやすい表現や文章で読みやすい内容である。
思考において重要なのは、脳のワーキングメモリーという機能らしい。そこで情報が一次的に蓄えられる事によって、思考が可能となったり自我が持てたりするようだ。おもしろいと感じたのは、記憶として定着する過程で情報が、事実と違う内容で記憶されてしまう事があるという事が説明されており、自分としては過去の事実だと思いこんでいることが、実は間違っていたという事が科学的に説明できるという内容だ。人間が思考したり悩んだりする事が、ニューロンと情報伝達物質からなる脳の作用ということは、説明を読むと納得できるのだが不思議な感じだ。
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