2002/10/03 Thursday パークライフ
■ 吉田修一/
パーク・ライフ(吉田 修一)
表題の「パークライフ」と「flowers」の2話が収録されている。どちらも舞台は東京。パークライフは、日比谷公園を中心としてまわるちょっと不思議だけど普通な小説。「flowers」は九州から東京に出てきた主人公の普通な小説。どちらも特に奇異な小説ではない。しかし、どちらの話しも主人公の見る景色や感じる情景の描写が生々しくかつ綺麗だ。「パークライフ」では公園での視点、「flowers」では生け花をいける場面での視点などがそうで、読んでいてビジュアルの描写に引き込まれた。物語は、上に普通の話と書いたが、われわれの世代からすれば、普通の感覚の展開という意味だ。普通の感覚の話を、綺麗に表現しているという点でもすごい小説だと感じた。本作は今年の芥川賞受賞作である。
2002/10/05 Saturday 泣かない子供
■ 江國香織/
泣かない子供 (角川文庫)(江國 香織)
短編のエッセイ集。子供の頃からの家族との思いで、本に関する考察や書評、その他、日常に関するエッセイが綴られている。家族に関するエッセイは、冷静な視点で子供の頃の事が書かれているのだが、内容は実に暖かい。よくできた話しと書くとおかしいのだが、しみじみと良いと感じられる文章が多く、エッセイというより小説といった方がいいかもしれない。全編にわたって妹さんがでてくるのだが、本当に妹さんの事を大切に思われているのがわかる内容であり、読んでいて好感がもてる姉妹という感じであった。著者のエッセイを読むのは初めてであったが、身近には、いないタイプの人であり、そういう意味でも新鮮であった。
2002/10/12 Saturday 泣く大人
■ テーマ変更(2)
引き続きテーマ作成。日付のところをタックインデックスみたいにしようと調整していたのですが角が丸くないと雰囲気がでないため付箋に変更。作ってから、ひょっとして付箋なテーマってあるんじゃないかとテーマ集を見てみると、やっぱりありました。zoeさんのTagです。かぶってるけど、まぁええか。しかし、当初1kB以下のテーマを目指して作っていたのですが3kB近くになってます。細かく設定していくと増えていきますね。[tDiaryテスト] [CSS検証]
というわけで昨夜も夜更かしをしてしまった。
■ 江國香織/
泣く大人(江國 香織)
泣かない子供に続く短編のエッセイ集。本作では、日常や友達、書評などが納められている。男性誌に連載されていたというエッセイについては、「男友達」について書かれている。男の友達でもなく男友達だと。女性と男性の友達に関する考察をふまえた上で、著者の男友達が紹介されている。読んでいると、個性的な方が多いと感じたのだが、私自身の友達をひとりひとり考えてみると、個性の強い人が結構いて、本作のように文章にするとその個性が際だってくるのかもしれないと感じた。著者の男友達に対するつき合い方でおもしろいと思ったのは、男友達とやってはいけない事があげられている。それは男友達と煩わしい事を共有してはダメということだった(具体的な2つの事例は本書の中にあげられている)。夫婦が共有する事によって嫌でも仲が深まっていくものだと。
2002/10/15 Tuesday
2002/10/17 Thursday
■ 文字サイズ指定方法
アップされてた。気になって、ちらちら見てはいたんですが。恥ずかしいような変な感じです。しかし、既に触っていて、panchorとか変えてしまってたりしてます。Nanaさんが復活されたらアップデートの方法を聞いてみよう。
あと、文字サイズの点でまだ悩んでいる。文字サイズをbody{ }で絶対指定しない方がいいのかどうか。ちなみに、この日記で使ってるcssではfont-size:14pxに設定している。完全に相対指定にして、body{ }で指定しないと、このパソコン特有かもしれないんだが、[IE]-[和ジラ]-[Opera]で見た目が違う(字の見た目:Opera>和ジラ>IE)。あと、気になるのは、IEの文字サイズ[小]と[中]のサイズ差がありすぎるという事。逆に、この日記のように、14pxtとか指定してしまうと、文字サイズを[中]にして、大きい文字で読みたい場合に対応できない。どっちがいいんかな。もうちょっと勉強しよう*1*2。Lynx*3とかだと関係無いんだけど、そういう訳にもいかんもんなー。
2002/10/23 Wednesday 島抜け
■ Theme IV
Lynxなテーマです。w2k buttonに似てますが、一応、最初から作ってます。Gadget用ということで。次は、和風なテーマを作りたいなーとか思ってます。寺の襖のようなのがいいかなと。松の素材とか探してるんですが無いなー。
■ 吉村 昭/
島抜け (新潮文庫)(吉村 昭)
表題作「島抜け」を含む3編の小説が納められている。「島抜け」は講釈士が読んだ講釈が原因で種子島へ島流しの刑に処せられる。そこまでの道中や島抜けする様子が物語られている。あとがきに現実の資料から事実を調査した結果とある。それを読むまでは、おもしろい小説として読んだのだが、事実として読むとまた違った感じで読める。あとの2編は「欠けた椀」と「梅の入れ墨」。前者は江戸の飢饉、後者は江戸から明治にかけての人体解剖の黎明期の小説である。著者の作品は、淡々と事実にもとづいて書かれているような感じを受けるが、それには裏付けがあるため、現実味をおびた描写となっていて迫力がある。
2002/10/24 Thursday
2002/10/25 Friday
■ tDiary 1.4.4
1.4.4がリリースされていたので入れてみた。tDiaryのバージョンアップは初めてなので不安。ファイルの日付を見ながら index.rbとtdiary.rbとposttdiary.rbを上書き。ちゃんと動いてるみたい、よかった。
2002/10/31 Thursday プラスティック
■ 井上夢人/
プラスティック (双葉文庫)(井上 夢人)
ネタばれの危険性があるので、これから本を読む人はこの書評は読まない方がいいかもしれない。ある殺人事件複数の視点から、事件に対する考察と経緯を書いたワープロの文章を収められてたフロッピーディスクが本書である。わかりにくいと思うが、数頁ごとの章がそれぞれの人物が書いたワープロの文章になっているという事である。手法として面白く、思わず騙されてしまった。途中で、おかしいと思い始めたのだが、こんな結末になるとは予想できなかった。それぞれの人物描写が本人が書いたワープロ文書と、それぞれが相互に描く文章の中に登場する描写のみによっているというところが秀逸で、読んでいて引き込まれる内容であった。

提供してくださった