2004-02-01 回復中
■ 村上龍/
悪魔のパス 天使のゴール (幻冬舎文庫)(村上 龍)
日本人の作家・矢崎とセリエAの日本人選手・夜羽冬次が薬物「アンギオン」を追い、巻き込まれていく。その薬物は試合前に飲み物として飲み、試合では活躍するのだが、その試合後に心臓麻痺で死んでしまうというもの。矢崎は夜羽冬次がアンギオンに巻き込まれないようにヨーロッパ、キューバへと関係者を訪ねる。
この小説は中田英寿のウェブに連載されていた。矢崎と冬次の会話も著者と中田英寿の会話に重なる部分が多いらしく、そういう点からもおもしろい。薬物「アンギオン」に纏わる部分はどちらかというと主ではなく、この小説のおもしろさは、サッカーの中継を見ているように緻密な試合の描写にある。複数の選手が競る部分では、想像の限界を超えるような部分もあって、気合を入れて読む必要がある。しかし、文章に曖昧さが無いのでいい。
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