2004-02-19
■ 金原ひとみ/
蛇にピアス(金原 ひとみ)
10代の女性ルイがスプリットタンをもつアマにその方法をを聞く場面から始る。そんなアマとその知り合いのピアス屋シバの3人の物語。
文章は読みやすく表現も鋭い。痛々しい場面など読んでいてそれが伝わってくる。ただ読み終わった時に何が主題だったのかという点が不安にさせる。そういうところを狙っているのか。印象に残ったのは、肉体改造と気持ちの関係、人を信じるという事の裏にあるものあたりか。激しい内容のわりに主人公ルイの行動に筋が通っているところに誠実さを感じる。文学的な小説には主題を求めてしまいがちだけど、それ自体がどうなんだろうと思ってしまうような小説。
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