2004/04/28 Wednesday
■ 乙一/
天帝妖狐 (集英社文庫)(乙一)
「A MASKED BALL」と「天帝妖狐」の2編。「A MASKED BALL」は、匿名掲示板のように使われるトイレの落書きに纏わる物語。落書きの向こうにいる相手が見えないだけに想像が膨らみ不気味さが増す。落書きでのやりとりがいつのまにか現実にラップしていく様が秀逸。
「天帝妖狐」は、ある理由で体中に包帯を巻いた男の物語。孤独に生きている時に人のやさしさに触れる。その相手に送る手紙の形式で物語りが進む。男を助ける側の心情よりも、助けられた男の人間としての心情と狂気のギャップが興味深い。
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