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2004年08月06日(金) [長年日記]

森博嗣/工作少年の日々(森 博嗣) 工作少年の日々(森 博嗣)

小説すばるに連載されていたエッセイ。「工事中よ、永遠に」という題名で1年半連載された。表題にもあるように工作の事はもちろん、工作に使う道具の事、仕事や家庭にも触れられている。テーマは自由という設定で書かれたらしく、著者も最終回で書いているが、最初の方は変に力が入った文章になっているというのは、読んでもそう思った。著者の思想というか、物事に対する考え方は、ウェブ日記シリーズ等を読んでいるので、このエッセイを読んで目新しいという印象は無いが、まとまった形で考察に触れられるのはありがたい。連載初期と後期でちょっと雰囲気が変わり、後期の方が若干まともに?書かれている印象を受けた。この装丁で上質紙で、この軽いエッセイかと最初は思ったのだが、著者ならではという事で良かったのではないかな。

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2004年08月18日(水) [長年日記]

重松清/ナイフ (新潮文庫)(重松 清) ナイフ (新潮文庫)(重松 清)

5編の短編が収められている。そのうちの4編は、いじめられている小学生や中学生とその周りにいる同級生や家族の物語。いじめられている子供は、子供なりに対処しようとしている、親も子供を思って逡巡するのだが、そこにあるギャップがリアルに書かれている。子供のことを心配する親も子供と同じ様に不安定だったりするところにも同感。5編の中では「エビスくん」が良かった。子供って自分に対して損得に忠実なようで、誰かのために頑張ったりするところがある、という暖かい物語。

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2004年08月19日(木) [長年日記]

五味太郎/大人問題 (講談社文庫)(五味 太郎) 大人問題 (講談社文庫)(五味 太郎)

子供にまつわるエッセイ。というより子供に対する大人に関するエッセイ。表題の「大人問題」も「環境問題」とかいう感じ。いかに、大人が子供に有害かが書かれる。躾(←この漢字についても書かれている)は、本当に子供の為なのか、それとも、大人が何も考えていない結果なのか。無理をしている大人に子供は付き合わされているという視点が新鮮。考えると、親を見て子供は育つと言いながら、自分の行動とは別に、こういう風に育って欲しいという勝手な理想に沿う様に。叱ったりしてしまっている。子供にとっては、そういう親の思いは、あんまり必要が無いのかもしれない。相手は子供という見方自体が必要無いのかもしれない。とかいろいろと考えさせられた1冊。

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2004年08月24日(火) [長年日記]

鷺沢萌/少年たちの終わらない夜 (河出文庫―BUNGEI Collection)(鷺沢 萠) 少年たちの終わらない夜 (河出文庫―BUNGEI Collection)(鷺沢 萠)

4編の短編が収められている。いずれも、10代後半の少年が主人公である。少年がというよりも、そのグループを中心としてそれぞれ物語られる。そのグループの場としての雰囲気、流れが描かれている。

高校を卒業した頃の18,19というのは、今から思うと一番よく遊んだ時期だったような気がする。だらだら過ごしただけ、というような感じもするが、そういう微妙ないい時期のだったのかもしれない。その頃、遊んでいた友達は疎遠になりつつあるけど、今でも会ったら当時の雰囲気で話せる。そういう雰囲気を懐かしく思い出させる本だ。

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2004年08月30日(月) [長年日記]

堀江貴文/100億稼ぐ仕事術 (ビジスタBOOK)(堀江 貴文) 100億稼ぐ仕事術 (ビジスタBOOK)(堀江 貴文)稼ぐが勝ち ゼロから100億、ボクのやり方(堀江 貴文) 稼ぐが勝ち ゼロから100億、ボクのやり方(堀江 貴文)

旬な人の本を読んでみた。2003年12月出版された「100億稼ぐ仕事術」と、2004年8月に出版された「稼ぐが勝ち」の2冊。どちらも、ふ〜んという内容で特に印象に残る内容は無かった。「仕事術」の方は、人・時間・情報・金・ツールという章構成で、著者の仕事のやり方が書かれている。仕事術という意味では、メール主体など今の20代、30代にとっては一般的な内容だと思う。「100億稼ぐ」にしては、上っ面しか捉えていない印象。もっとドロドロした内容を期待していたのだが。

「稼ぐが勝ち」については、いわゆるキャッチアップ後のサラリーマン論的な内容。JMMなどでは散々アナウンスされている内容だと感じた。しかし、金に対する執着というか、金の力をここまで前面に出す人というのもおもしろい。これからは金を持っている上流層と下流層に分かれるという話も、周知の内容をまとめたという感じで深みに欠ける。同世代の人で、これだけ有名になった人なので、もう少しいろいろと考えているような気はするのだが。

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