2004/09/12 Sunday
■ 司馬遼太郎/
燃えよ剣 (上巻) (新潮文庫)(司馬 遼太郎)
土方歳三の一生。多摩で育った頃から、京都での新撰組、北海道で官軍との戦までが書かれている。土方歳三を含む新撰組の一部が北海道で最後まで戦った理由が理解できなかったのだが、この本を読んで少しは納得できた気がする。前半は、土方歳三の強さと喧嘩に対するエネルギーのようなものに魅了されて読んでいたのだが、後半は最終的には負けるという先が見えているのに、戦っているのが悲しさがいい。時勢という流れに抵抗する形になった人だけど、仮に逆の立場にいればどういう人になっていたのだろうかと考えてしまう。
2004/09/16 Thursday
■ モブ・ノリオ/
介護入門(モブ・ノリオ)
仕事をやめて眉毛まで金髪にし、大麻をきめながらも、母親とともに祖母を介護し続ける男。表題どおりまさに介護入門という内容で、その内容は介護という事に対して、綺麗ごとではない、介護をしている人の強さが語られている。介護について、それに纏わる親戚との関係、派遣介護士、血のつながり、介護する人とされる人の関係。よく言われるような「介護地獄」について。介護に限らず人と人の関係や、生き方的なところまでつながるようなテーマがくさくなく書かれているところがいい。第131回芥川賞受賞作(2004)。
■ 東野圭吾/
嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)(東野 圭吾)
5編のミステリが収められている短編集。いわゆる古畑任三郎的なミステリーというか、こういうスタイルを何と言うんだろう。事件が起こり、関係者の一人VS刑事のやりとりの末に、関係者が犯行を認めるというスタイル。自己保身だけで偽装していない主人公が描かれているところが著者の作品らしい。
「狂った計算」のどんでん返しが鮮やかで良かった。
2004/09/24 Friday
■ mixi日記テーマ使用時の「ヘッダ・フッタ」
こんな感じです。>kameriaさん
ヘッダ
<h1>kosaka Diary</h1> <%=navi%> <div class=main>
フッタ
</div> <div class=sidebar> <div class=calendar2> <%=calendar2%> </div> <h4>Contents</h4> <p><a href="../books/">読書録</a></p> <p><a href="../hiki/">HikiFarm</a></p> <p><a href="../rn/">Random Note</a></p> </div>
■ mixi日記テーマ改
Alan Tsangさんのツッコミにあった画面に対する幅の件、mixiの雰囲気を残すという事で、全体幅の80%にしてみました。高解像度なモニタでもそれなりに見えるんではないでしょうか。あと、mixiの文字サイズはsmallなのでちょっと見えにくいので、mediumにしました。以外と変な感じはしない。
| 色 | mixi再現版 | 文字サイズ、画面幅調整版 | sample |
| 橙 | mixi.tar.gz | mixi2.tar.gz | ○ |
| 青 | mixi_blue.tar.gz | mixi_blue2.tar.gz | ○ |
| 緑 | mixi_green.tar.gz | mixi_green2.tar.gz | ○ |
| 桃 | mixi_pink.tar.gz | mixi_pink2.tar.gz | − |
あと、kameriaさんのツッコミにあった、レイアウトが崩れる件は、ソースを見させてもらったところ「doctype-html401tr」プラグインの様な気がします。文字サイズが変わってしまうんですね。
2004/09/25 Saturday
■ 奥田英朗/
空中ブランコ(奥田 英朗)
伊良部総合病院の地下にある神経科の伊良部のもとにスランプや強迫症に陥った患者が訪れる。5編の短編に5人の患者が登場する。空中ブランコ芸人、やくざ、医者、野球選手、作家。それぞれ心の病に悩まされたあげく伊良部と会うのだが、伊良部は「5歳児のようだ」と言われる様な人物。いずれの患者も伊良部に振り回されるのだが最後には立ち直っていく。
ある集団に着目すると、不思議と役まわりは、だいたい揃っているような気がする。「指導的な人」「盛り上げる人」「遊んでいる人」「勝手に行動する人」など。ある程度人数が集まれば確率的にそうなるのか、集団ができた時点から分化していくのかわからないが。その中でも「和ませ役な人」がいると思う。そういう人は集団がうまくいく為には必要な人材だ。他人を和ませる人というのは、本人にその自覚がある無しは別として、ある意味ですごい才能を持った人だ。本書の伊良部先生はそれに特化した人材で、徐々に心を開いていって治癒していく患者を見るのは気持ちがいい。もちろん、伊良部の奇行自体もおもしろいが、本書の読後感の良さはそういう意味で自分が和めるところにある。
本書は、第131回直木賞(2004上半期)受賞作という事で読んでみたのだが、伊良部シリーズ前作として「イン・ザ・プール」がある。是非読んでみたい。
2004/09/29 Wednesday
■
再起 - リストラを乗り越えた建設技術者たち
建設業で転職や独立した人のドキュメンタリ。2002年から日経コンストラクションに連載されていた記事が再編集されている。建設業界に入って8年になるけど、入社する前ぐらいがこの業界のピークでそれからは縮小する一方。ピークといっても、公共事業に対して税金が使われるかどうかという副次的な事なんだが。本書に書かれている中でおもしろいと思ったのが、他の業界に転職したした方が建設業界には構造的な問題があると指摘されていた。そういう面も含めて、この業界にいながら独立して業界の構造を超えて活躍されている方の様子にはすごいなと思わせられた。この業界に身をおく者としては、そういう新しい活動をされている方がいるという事を知るだけで気持ちが救われる。
本書にも登場されていた桂さんもそういう独立して新しい方法で活躍されています。

